「ロータリーの誇りと感謝」
〜おかげさま〜

会長 兒島裕明

 この度、歴史と伝統あるクラブの37代目会長を仰せつかることになりました。 もとより浅学非才な身ではありますが、役員・理事の皆様に支えていただきながら、精一杯その任を全う致したく存じます。
 私の想いはただひとつ―――私を育てていただいた彦根南ロータリークラブの気風が、10年後もより良い形であり続けていて欲しいと思います。

誇りと感謝 (Pride & Thanks)
 2014-15年度は、「誇りと感謝〜おかげさま〜」をクラブの活動テーマとします。
ロータリアンとしての誇りを持ち、例会やクラブの多くの委員会活動事業を通じて、私たち一人ひとりが奉仕の理想を胸に秘め、人生や仕事、ロータリーに感謝をもって想いをひとつに活動することで、クラブの活性化、地域の発展に貢献したいと考えます。
 クラブの会員の年齢構成は、33歳から89歳と親子以上の孫との年齢差になります。 今まで通りの先輩から新入会員へ、ロータリーの奉仕活動へ 恩送りの実践をしていきたいと存じます。

 恩送りの実践とともに「おかげさま」という言葉をもう一度、見直してみたらいかがでしょうか?陰のように他者に寄り添い、陰からその人のことを見守っていく姿勢、この変に出しゃばらない姿勢も、わたしたちには求められていることです。他者に対してどんな良いことをしたとしてもそれが余計なお世話になってしまったのでは、意味がありませんし、それでは、愛にはなりません。その意味でも、もう一度、この「おかげさま」に含まれる意味をかみしめ、大切にしていくことがロータリアンに求められるのではないでしょうか? それも、ただ儀礼的にではなく、心の底から誰かのお世話になっていることを感謝し、気づいていくことができたら素晴らしいと思います。
 また、ロータリアンとして職業奉仕のあるべき姿、公徳心・道徳心を高め、クラブ会員同士が切磋琢磨しながらお互いの職業の品格と品位を磨き高めるための地道な努力を積み重ねてまいりたいと思います。

親睦と奉仕の融合
 ロータリー活動に、誇りと感謝を持って下さい。
 ロータリークラブは、多彩な職業からなる会員が集まる社会の縮図です。ロータリー活動の基本は、社会の各層を代表するロータリアンが誇りを持って毎週の例会に出席して奉仕の心を学び、その共通の想いをもって親睦を深めることで、より一層奉仕の心を深め、充実させていくところにあると考えます。

 ゲイリーC.K.ホアンRI会長はロータリーの奉仕を人々と分かち合い、地域社会でのロータリーの存在感を高めることで、「ロータリーに輝きを」もたらしていただきたい。

 北河原 公敬第2650地区ガバナーは、「ロータリーは心くばり」のスローガンとし 謙虚・誠実・精励 をモットーに品位あるロータリアンを目指してくださいと… おかげさまの言葉の意と通じるものであります。

 ロータリアンには、「超我の奉仕」の精神の下、職業を通じて地域社会に、国家に、世界に奉仕することで、人格や人としての魅力を磨き高めていくことが求められていると思います。それぞれが奉仕の心を家庭、職業、地域や国際社会で実践することが私たちロータリアンの使命です。
 つまり、クラブは奉仕と親睦の融合の場であり、会員同士の親睦を深めることが奉仕活動の基礎となり、共にひとつの理想に向かって活動することで、さらに会員同士の絆が深まります。ロータリアン一人ひとりが職業人として、社会に果たすべき役割を自覚し、その責任を謙虚・誠実・精励に果たすことを通じて、より善き人生を歩むことがロータリアンの誇りではないかと感じます。

 私たちのクラブは持続可能な発展を見据えた会員の増強と財務基盤の強化が課題となっています。そして創立37年を迎えて、多くのチャーターメンバーを失ってきました。 創設以来の歩んできた道筋「ひと味違うクラブづくり」を今一度再認識しながら未来への飛翔に向けた中長期の視点に立った組織や事業の構想など、取り組むべきであります。このような難しい時代だからこそ、志を高く会員同志が世代を超えて 恩送りを実践し、建設的な議論を交わし、楽しく、明るいクラブへの道を歩んでまいりたいと思います。その活動が出来るのもロータリーのおかげさまであると思います。

 歴史と伝統ある我が彦根南ロータリークラブの魅力を会員の皆さんと一緒にさらに磨き高め、次なる時代へ正の連鎖を起こしていく所存ですので、会員各位のご支援とご協力をよろしくお願いします。



 

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